雑学

<41>女性リーダーと新一万円札と

女性の活躍

高市内閣の支持率が好調です。

優秀な女性が男性を打ち負かす姿は痛快ですよね。

高市・片山・小野田の女性の三大臣は特に弁もたつことで優秀に見えます。これまでの内閣の毛色とは違ったものになって、国会答弁の視聴率もかなり上がったそうです。

さて、優秀な女性リーダーといわれるとサッチャー(英)、メルケル(独)、エリザベス1世(英)、エカテリーナ二世(露)、クレオパトラなどが思い出されます。

現代日本では、襟川恵子(コーエーテクモ)、南場智子(DeNA)といった企業創業者が浮かび出されます。

コーエーテクモ

コーエーテクモの襟川会長は、男社会が当然だった経営の世界でもトップスピードで駆け巡った女傑であり、業界トップの社長さんたちも襟川さんの前ではタジタジだったとか。

自身の貯金や会社の資金を使って株売買を続け、どんどん資金を増やしていった天才トレーダーとしても有名です。

18の頃から株式の売買をはじめ、会社が大きくなってからは毎年相当の額のお金を動かしてきましたが、最近めずらしくそのトレードがうまくいかず赤字になったことがあったそうです。

その際は会長自ら社員らに謝罪のメッセージを伝えたと言われています。

そんな襟川会長の会社コーエーテクモは、どこよりも先駆けて賃金アップの声明を出した一流のゲーム関連の企業です。

私はこのコーエーさんに小学生のころからなじみがあります。

「光栄(現コーエーテクモ)」の作るゲーム「信長の野望」「三国志」のファンだったからです。

「信長の野望」「三国志」といったゲームは、いずれかの大名・武将になってゲームを始めて、経営、戦争をおこなって、領土を拡大して、最終的に天下を統一する。そういったシミュレーションゲームです。

子供のころからずっと親しんできたので、甲斐や美濃が日本のどのあたりなのか、水無月や神無月が今の何月なのか、考えなくても頭に入るようになってました。

「桃太郎電鉄」での各所の名産物もそうですが、ゲームが社会の知識をいつのまにか教えてくれていましたね。

前述のスーパーウーマンである襟川恵子氏は、その会社の創業者です。

女性のリーダーシップがまだ見られなかった昭和の時代に、彗星のごとく現れたやり手の女社長。

ソフトバンクの孫社長や任天堂の山内社長とのやり取りは有名ですが、それはまた別の機会に。

襟川会長の夫は、襟川陽一氏で、またの名を「シブサワ・コウ」。

「信長の野望」「三国志」を実際に開発したクリエイターです。

子供時代の私は、こういうゲームを作ったりする仕事は楽しいだろうな、と思っていました。

実際にやる方の苦労はわかりませんが、ロマンがあっていいです。

つまり社長である妻が経営のかじ取りをして、夫が実際に商品の開発運用をした、それが「光栄」という会社の始まりでした。

ちなみに夫のシブサワ・コウ氏ですが、なぜそのようなペンネームなのかといえば、深く尊敬する人が渋沢栄一だったからだそうです。

ええ、昭和のあの時代から渋沢栄一を尊敬してそんな名前を名乗ったんですね?

渋沢栄一 

渋沢栄一は、ご存じのとおり明治初期において、日本の経済の骨格を作った立役者です。 

日本銀行と銀行制度、株式会社の仕組み、為替、保険、教育など、今の日本経済は渋沢栄一の精神が全て注入されています。

要するに日本資本主義の父で、日本経済の象徴なのです。

教育、福祉、国際協力など幅広い社会事業にも貢献しました。

2021年には渋沢栄一を主役とするNHK大河ドラマ「青天を衝け」が放映されました。

渋沢栄一のひ孫にあたるかたが、「吉沢亮さん(栄一役)は栄一よりイケメンで素直、さわやか」とおっしゃったことが話題にもなりました。

そんな栄一さんは新一万円札の顔に抜擢されました。

それだけ今の日本を作った顔ですよ。

福沢諭吉の発行が終了したと先日ニュースに流れてきましたので、今後は一万円のことを「諭吉」ではなく「栄一」と呼ばれることになるのでしょう。

そんな渋沢栄一自身も想像できなかったことが、最近のSNSで話題にあがっています。

「妾を何人もかこっていた渋沢栄一を、結婚式のお祝いで使ってもいいものか?」

お、おう・・・・そうきたか。

そういわれると確かに・・・

とりあえず諭吉さんが刷られなくなるので、しょうがないでしょ。

栄一さんのピン札ならいいんじゃないですか?

いろんな意見があって面白いです。

それよりも福沢諭吉を誇りに思っていた慶応大学関係者は、今回の交代劇を残念に思ったでしょうね。


お知らせにも載せましたが、集英社「LEE」にウチのクリニックが掲載されました。

残念ながら本屋では立ち読みできない、ひもで縛られた雑誌です。

クリニックのカウンターに置いてますので、来られた際はチラ見してくださいませ。

下関市にて頭痛、めまい、脳卒中予防、頭部MRIは、志摩脳神経外科クリニックにてご相談を。