金融

<19>インデックス投資

開院して一週間が経過しました。

このあいだまでは一人の勤務医、つまりはサラリーをいただく立場でした。

今はそうでなく経営する側に立っていますので、「ただ診療すればいい」ではなく、お金のこと、人のこと、色々考えることが増えてきています。

とはいえ、「人のこと」、スタッフの皆さんに関しては個人的には大満足しており、このままこの布陣で仲良くやっていければいいなと思っています。

「お金のこと」に関して言えば、この2-3年で新NISAだとか、金利がどうしたとか、色々騒がれましたね。

話が難しいという理由から敬遠されるかたもおられるでしょうが、このあたりの知識があるとないとでは、将来の資産にだいぶ差が出るので、少なくとも「知りたい」という欲求は必要と思っています。

あと、株や資産運用は金持ちの考えることで、庶民には無関係だ、と思っているかたがおられるかもしれませんが、それも違います。

きちんと知識を得て、少額でも早く始めること、もしくは毎月積み立てることで、10-20年後にはやっててよかったと実感されるはずです。

要は、銀行に預金するだけよりは数倍どころか数万倍マシですよ、といいたいのです。

ただしギャンブル顔負けの株式投資や為替はおすすめしません。短期間で大儲けしようという発想は最終的には失敗することにつながると思っています。そもそも株価が気になって、本業が手につかなくなります。

長期間かけて自身が成長するように、資産も少しずつゆっくり成長させる、というイメージです。投資していたことを忘れているくらいが丁度いいです。

下のグラフは私が3-4年前から続けている積立投資の一例ですが、

毎月定額で全世界株式に投資していった結果になりますが、黒い線より下が積み立てた元手の金額で、黒い線より上が利益(増えた分)になります。プラス20-30%くらいになっているでしょうか。ちなみにこの積み立てとは別に、同じ時期に一括でまとめて購入して、しばらく放置している全世界株式もあるのですが、そちらはプラス50-60%の価値になっていました。

3-4年でこの成果が出ているのは円安の影響もあるのですが、こういったインデックス投資を長期間続けることができればいつかは増える、というのを学んで実践したからになります。

初期は赤字の時期もあって、早くプラスに転じないかなぁっとストレスになることがありましたが、いずれは黒字になるはず、と気長に待ちました。

このまま10年後、20年後には元手の金額の倍以上に、もしかしたら数倍になっているかもしれません。そういう予測ができていれば老後資金の不安からも解消されます。

同じように毎月少しずつ預金するにしても、利率1%未満の銀行に預ける場合は、ここまで増えるのに数千年かかりそうです。

・インデックス投資

・全世界株式 ・S&P 500

・新NISA

・iDeCo(イデコ)

・ふるさと納税

この辺のワードを「面倒だから知らなくていい」と捨てるのか、「もっと早く知れば良かった」と思うのか、人それぞれだと思います。

昨今は本を買わなくてもインターネットで無料で教えてくれるサイトや動画であふれていますので、学びたいと思えばいつでも気軽に学べます。

楽天証券やSBI証券など証券会社用のネット口座を作りなさい、っていうところから始まると思います。

私が数か月前に勤務していた病院では、研修医数名が全てNISAを実践していました。若い人の方がこういう情報に通じていると思います。

他人を蹴落として商売して儲けるのではなく、あくまで誰も傷つかずに(むしろ証券会社も、投資信託販売会社も、株式を発行している企業も、投資した本人もみなWIN WINになって)いいことづくめのはずなのですが、結局は前述したように「知りたい」という欲求しだいだと思っています。

知りたいという欲求といえば、アニメ「チ。」が終わりましたね。昨今にない名作でした。