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院長コラム
<46>時間を縦に読む
近未来における日本や世界がどうなるのか?
遠い将来に人類はどうなっているのか?
本日は、唐突にこのあたりを掘ってみたいと思います。
どの国が強くなる?
まず世界情勢ですが、中世以降に航行技術にすぐれたポルトガル・スペインが天下を取ったのち、産業革命後のイギリスがその地位を受けづきました。第二次大戦後は米国が世界の経済・軍事の中心になっています。
仮に中国でバブルが崩壊しても世界経済は崩れませんが、米国の一部でちょっと借金返済がとどこおる事態が起こると世界の経済に大きく響きます。
それだけ、世界は米国経済に影響され、米ドルを気にしているわけです。
では米国の次の覇権国はどこか?
これについては、私たちや私たちの子供や孫の時代、つまり今後100年において、米国優位は変わりないと考えられます。
国家の人口推移やイノベーションの土壌、資源確保、開発産業の先進性など色々みて、米国の相対的優位さは低下していくものの、どの国がナンバーワンかといえばしばらく米国がトップの状況が続くと予想されます。
中国はしだいに頭打ちになると予想されます。人口も減っていきます。そもそも人民元の信用問題もあります。
インドに何かしらの革命的な変化があれば強くなる要素は十分あるのですが、不確定要素が大きいです。
日本の近未来は?
日本は言われているとおりで、人口減少とともに超高齢化社会になるわけですから、昭和時代には1人の老人を4-5人の現役世代で支えていたのが、20年後には1人の高齢者を1-2人の現役で支えることになります。
つまりは社会保障費、わかりやすく言えば税金がもっと必要になり、働く世代がさらに困窮するわけです。
それを何とかするための外国人労働者受け入れなのかもしれませんが、この先もっと世代間の対立、税負担や格差への不満、排外主義の拡大などが予想されます。
はっきりと社会の摩擦は増加して、いつまでも荒れるでしょう。分断が問題になりそうです。
なお、通帳口座や支払い、契約書を含めたコミュニケーションなど今の現役世代はネットを活用している人が多く、この先ネットはインフラでもありますが、もはや水や電気と同じライフラインになります。
しかし、サイバーセキュリティやネット内での争いに、日本は疎い印象があります。
ネットも現実世界と同様に法整備や治安が必要だと思いますし、今後はAIやコンピュータウイルスを用いたサイバー戦争など、国家間のみならず企業間でも個人間でも起こりえます。
脱炭素に莫大なお金をかけるのもいいですが、費用対効果をきちんと分析して、そういった方面にも予算を大きく振ってほしいものです。
なお、外国人労働者の増加に伴い、文化や価値観の違いからが摩擦が生じる可能性があります。
治安の悪化やモラル・クリーンさといった日本らしさが薄まると危惧する人、土葬が増えることを懸念されている人もいるでしょう。
英国では何年も連続で新生児の男児の名1位は「ムハンマド」だという話を聞きました。
100年前と違い、イスラム系の人たちがかなり多いのでしょう。
欧州は移民増加に伴い、文化的背景が多様化しています。
日本も同じ島国であり、同じようになるか?ですが、文化的にも言語的にも地理的にも欧州とは異なりますので、私たちが気にする今後100年くらいでは、日本全体でみれば大きな影響は少ないと思われます。
一部の地域では影響は出るとは思いますが。
この話題は人種や差別、愛国心や右左の感情的な問題に触れることになりそうなのであまり深堀しません。
また、100年じゃなく、500年後や1000年後の日本を守りたい、というかたは崇高だと思います。
私も美しく治安がいい日本、というのをずっと維持してほしいと願いますが、
自分という存在を誰も知らなくなった別世界のことを心配するのは非効率と思っています。
地球温暖化
さて地球温暖化の影響で、国産の牡蠣がピンチです。水温が高いと育たないんですね。
今後さらに収穫は減っていき、最終的には国産の牡蠣は希少になると思います。
今でも夏は異常な暑さとなり、高校野球(甲子園)その他に影響をきたしていますが、今後の温暖化加速で日本に住めなくなるか?といえばそこまでにはならないようです。
地球が金星のように暑くなってしまい、居住区が北極と南極だけになる、というシナリオの確率は低いようです。
温暖化のピークアウトがあるということになっています。
しかし、暑いところは暑くて住みづらいので、ちょうどいい気候になる北方の土地、すなわちロシアや北欧、カナダなどは見直されることになるでしょう。
日本でいえば、北海道や東北が今後100年で地価など上がって優位になると思われます。
中国人富裕層が北海道の土地を買いあさっているとか聞きますが、的を得ているのかもしれませんね。
よって今後の温暖化により、人が住めなくなるわけではありませんが、「貧困層が住めなくなる」可能性はあります。
なお、遠い未来には日本も人類も、そして地球もなくなります。
始まりあるものは終わりもあるわけです。
次に遠い将来まで考えてみます。
A.D.2100年まで
生成AIが職を奪うのは間違いないです。
気候の急変は今以上に増えるので、食料価格の変動に悩まされるでしょう。
中東やアフリカでの難民は増加するはずです。
コロナのようなパンデミックは今後も周期的に遭遇します。
また、医療はAI中心になります。
そして、AIの自動的な兵器が普及するでしょう。
大国同士の核戦争は、今と同じように生じる確率が低いと思われます。
これは核ミサイルのボタンを押す行為が、自国の都市・人民も報復攻撃で消滅させる行為になるからです。
むしろ、そのボタンを無効化させるような、あるいは指揮系統を混乱させるようなサイバー攻撃、AI同士によるサイバー戦争が主流になるはずです。
大国同士の直接戦闘はないものの、小国同士の小競り合いや大国による小国への侵略は今後も続けられるでしょう。
食料は合成タンパクなどがメインになるかもしれません。
エネルギーは石油が主役の座を降りるはずですが、今いわれている水素や太陽光、風力などの複合体か蓄電技術の革命が必要になりそうです。
核融合技術が次の展開にすすめば、エネルギー制約がほぼなくなるため、戦争の理由の一つがなくなるかもしれません。
つまり、油田よりも半導体・素材(レアアース)・電力制御技術、これらが今後の覇権のカギになりそうです。
また、前述したように北方の土地が見直されることで、地政学的なパワーバランスが変わってくるかもしれません。
A.D.2500年
完全な趣味予想で申し訳ないですが
このころは月や火星に一部の人間が移住しているものと思われます。
地球の人口はピークアウトを終えて減少しつつあるものの、しだいに安定すると予想されます。
人間の体は、今でも人工関節やペースメーカーなど留置されている患者さんがいますが、このころはもっと機械化が進んでいると思います。
なんならAIによって自律神経も制御されていると考えます。
脳もAIによる外部脳が補助しているかもしれません。
脳に機械を入れるのか?と戸惑う人もいるでしょうが、「眼鏡をかけた人が大勢いる世界」を予想した1000年前の人はいなかったと思います。
生身の人間と半分機械の人間と、あるいは遺伝子をいじった人間とで何か対立が起きそうな気もします。
ただ、もっと柔らかいものを食べるようになり、顎は小さくなりそうですね。
統治もAIが行っている、すなわち人間が支配されていても不思議ではありません。
ただ、AIには権力欲などの感情がない設定のはずで、そのままであれば人間が住みやすいようにインフラを自動で整備する、法律を淡々と改正するなどうまくやってくれそうです。
ドラえもんの秘密道具というと語弊がありますが、人間はそれに依存してしまうと予想します。
映画にみられるような人間を奴隷として扱うようなAIの暴走、の可能性も当然ありえます。
A.D.3000~5000年
日本特有の文化や伝統がどのような形で続ているのか興味深いところです。
平安時代と現代が違うように、このころの日本語も変化しているでしょう。
日本列島の地図は変わっていないと思われます。
すなわち水温上昇しても水没する都市はなく、危なくなっても技術で守られるでしょう。
水没する都市がでてくるのは数万年後です。
むしろ天候や気温変動のストレスよりドーム型の都市や地下都市が発達するかもしれません。
また、一部もしくは大半の人類が宇宙に移住できているものと思われます。
宇宙移住組と地球残留組で戦争が生じるかどうかは不明ですが、地球にしがみついているままだと人類が滅亡するリスクがかなり高くなります。
人類の身体は前述のように機械が混じり、遺伝子編集も定着することになると思います。これは倫理より人間の欲の方が上回ると考えられるからです。
遺伝子診断にて「この先こんな病気で苦しんで死ぬことになるんだけど、先に除いておく?」「はい」
だけならいいのですが、いろんな欲がからんで手を出しそうです。
原子力に手を出したのと同様に遺伝子に手を出したことが、議論になることでしょう。
脳機能は半分は機械になり、インターフェース拡張が常識になると思われます。
こうなると生物学的に、ホモサピエンスといっていいのかわからなくなり、何なら種の文化に遭遇するのかもしれません。
A.D.10000年
地球は無事です。
人類による環境破壊があったとしても、この程度の年月で地球自体は壊れません。
恐竜時代にあったという小惑星か大きな隕石の衝突などあれば、世界を巻き込む地球規模の災害になるでしょう。
日本という国家はなくなっており、今でいう資源やお金などに代わる概念が出てきている可能性がありますが、「交換」を基礎とする経済という考え方は残ると思われます。
人類は今のホモサピエンスではなく、別の種になっている可能性が高いです。
これは前述のように機械埋め込みや遺伝子操作などを続ければ、意図してなくてもそうなる可能性が高いからです。
よって人類が滅亡するというより、次の種になって知的な生命体が存続していると思います。
旧種である人類の歴史のうち、インパクトの強いものはおどき話や伝説として置き換えられているかもしれませんし、全てを記録した膨大な歴史書が残されるのかもしれません。書物ではなくデータとして。
ただ、旧種である人類のことを知能レベルが低い野蛮人という見方をしそうです。
未来人との遭遇は?
SF好きなのであえて考えたいですが、3000年後の人類や1-2万年後のポストヒューマンが、科学力を駆使してタイムマシンを作り、今の我々がいる現代や過去に行けるようになるのか?
未来人に会えるのか? の問いですが
答えは限りなく0%に近いです。「No」といえます。
技術が発達すれば、未来に行けることは可能になるでしょう。
相対性理論がそれを証明するのですが、たとえば東京-博多間を新幹線で移動するだけでも1億分の1秒だけ未来に進みます。
地球衛星軌道上を超高速で周回している人工衛星の時計は、わざと地球上のそれより遅く進むように設定しています。
速ければ速いほど未来に行くことになります。
しかし、今の物理学では過去に戻ることは理論上ありえません。
今無理でも将来の物理学でそれが可能になるのでしょうか?
その可能性は極めて低いと思われます。
色々考えると「時間」とは何か?と頭がパンクしてしまいそうなのでやめておきますが、とりあえずタイムマシンは未来行きの一方通行しかできないようです。
仮に過去に戻れる技術ができたとしても、遺伝子編入などのレベルではない倫理上の大きな問題に直面することは間違いないので、戻れない方がいいでしょうね。
ちなみにどんなに未来になっても円周率は割り切れませんから(どうでもいいですね)。
遠い未来のことを想像すると、今やっていることが馬鹿らしくもなるかもしれません。
しかし、医療というものは少し先の未来を見据える営みなんですよね。
なぜ高血圧を治療しなければいけないのか?
頭が痛いわけもめまいがするわけでもないのに、なぜ糖尿病の治療が必要なのか?
未来をみているからなんです。

オレンジドクターになるため福岡市での研修に行ってきました。
博多駅は数十年ぶりというお久しぶりだったのですが、人の多さは都心なみになってました(語彙・・)。
いつから??
下関市にて頭痛やめまい、頭のMRIなどでのご相談は志摩脳神経外科クリニックにてお気軽にお願いします。