雑学

<48>待たない、持たない、時代に残るもの

キャッシュレスの時代

先日東京某所にて頭痛ハンズオンセミナーが開催されて、お勉強のためにお邪魔してきました。

土曜午後に東京へ出発して日曜日の会合に参加、その午後に下関に戻ってくるという日程でした。

六本木の高層ビルが会場でしたが、高いですね~。久しぶりにこんな光景を目にしました。

さてせっかく東京に行ったわけですが、到着するとけっこう遅い夜で一人ぼっちでしたから食事はファーストフードで適当に済ますか・・・ということになりました。


で、ホテル近くの某牛丼屋に入ったのですが、どうやって食事頼むのかな?と見回すと入口近くに食券販売機がありました。

それがキャッシュレス専用となっており、現金では支払いができない仕組みになっていたのです。

ここ数年は私も確かに現金で支払いすることが少なくなりました。

お店が現金でしか支払できない場合に現金を用いていますが、キャッシュレスの方が支払が早く、ポイントもついたりします。最近は財布すら持たずスマホでQRコード決済ばかりです。

なんなら「現金しかダメです」というお店にはストレスを感じることもあります。

ただ「現金を受け付けない」という店舗は初めてだったので、ちょっと驚きました。

韓国は、99%以上がキャッシュレスになっていると聞きます。

これは完全に国策ですが、クレジットカード払いやQRコード決済で利用額の一部が所得控除扱いになります。

つまり現金を使わない方が節税になるようになっています。

日本なら、キャッシュレス決済なら消費税数パーセント減、とすればキャッシュレスがもっと普及しそうですが、実際はポイント制で何とかしようとしています。韓国のようにお店側に強制的なこともしません。

その結果、現金でもキャッシュレスでもいいよ、という中途半端な状況になっていますが、これはついていけない高齢者への配慮だと思っています。

しかし全国チェーンのファーストフード店が現金拒否ですか・・

もちろん現金で食券を買うよりも時間短縮につながりますので、行列ができている時なんかはとてもいいです。

お店にしても、現金をお店の食券販売機内に置いておくことは、盗難や故障のリスク、釣銭を用意する手間、溜まったお金を出す手間、などありますので、当然現金を扱わない方が人件費という意味でもいいことです。


一方で、キャッシュレスに不慣れな客にとっては、ややハードルの高い変化でしょう。

地方や高齢者たちはこの波についてこれるのでしょうか?

モバイルオーダー

その一方で、地元・下関のカフェでは別の変化も目にしました。
店内には注文や支払いの列とは別に、「モバイルオーダー後の商品受け取りの列」ができています。

スマートフォンで事前に注文や決済を済ませることで、注文のために並ぶ必要は大きく減りました。
実際、待ち時間そのものは確実に短くなっています。

私自身も、新幹線の運賃はスマートフォンで事前に購入し、改札もそのまま切符なしで通過しています。
切符購入のための行列に並ぶ時間的ロスを避けられるだけでなく、切符の紛失というストレスもありません。

このように、私たちの生活は「待たない」「持たない」方向へと進んでいます。


理屈の上では、何をするにも待ち時間を限りなくゼロに近づけ、スマホさえ持っていれば他はいらない、ということになりえそうです。

医療においても同じです。
予約時間を厳密に管理することができれば、待ち時間を限りなくゼロに近づけることはできます。

しかし現実の診療では、そう単純にはいきません。

症状の重さや複雑さによって診察時間は変わりますし、予定外の対応が必要になることもあります。
医療は、一人ひとりの状況に応じて柔軟に時間を使う必要がある仕事です。

つまり医療には、効率化だけでは完全にコントロールできない時間が存在します。

実際にカフェでモバイルオーダーをしていても、結局はできあがるまでに待つ時間が生まれます。

だからこそ重要なのは、単に待ち時間を減らすことだけではなく、その時間をどのように過ごしていただくかという視点だと考えています。

当クリニックでは頭痛のある患者さんのために、全国的にも例のない照明に配慮した「頭痛待合(第二待合室)」を設けています。

LINEおともだち登録済みであれば、受付後に外出していても受診が近づけば自動呼出しがかかります。

また、スマートフォンを診察券として利用できる仕組みを導入しています。

会計時にはクレジットカードが利用できる自動精算機を活用しています。

一般受診の予約システムもモバイルでできるように調整中です。

現金を持たなくてもチケットを持たなくてもいい時代になりました。
買うために受付を済ますために待たなくてもいい時代になりました。

それでもなお、完全に消えない時間があります。

その時間とどう向き合うか。

それが、これからの医療に求められているのではないかと感じています。

・・・なのに関門トンネルの支払がまだ昭和と同じなのは何故か!!?

関門地域の人たちが常日頃思っていそうです。


最近はピンク色の新幹線に良く出会います。これは車両内。

下関にて、頭痛・めまい・物忘れ・MRIなどでお困りやご相談があれば、志摩脳神経外科クリニックにてお気軽にお願いします。